この記事は 富士通クラウドテクノロジーズ Advent Calendar 2017 の25日目です。
24日目は @ysaotome さんの モダンな開発・運用環境を導入するために奮闘した話2nd でした。
いよいよ最終日を迎えました。25日続いた当社の Advent Calendar 2017 も本日が最後です。
最後までお付き合いくださり誠にありがとうございます。
最終日の 25日目は、「技術戦略を担うエンジニアタスクフォースの紹介」と題して、FJCT 内の
- エンジニアの開発環境の整備
- DevOps, ChatOps の推進
- エンジニアのキャリア形成への取り組み
- エンジニアの事業価値と市場価値の向上への取り組み
- 内部ナレッジの組織化への取り組み
- 自動化やシステム化を活用した業務効率化とデータの蓄積
- CI,BI のプレゼンス向上を目的とした技術広報
- 技術の視点から見た企業文化の醸成
- エンジニアの活動支援
などを行っている弊社エンジニアタスクフォースをご紹介します。
はじめに
エンジニアタスクフォースで委員長(社内通称「フォース長」※)を務めております、織田と申します。
※エンジニアタスクフォースは旧名称「技術戦略委員会」といい、今年名称を変更しました。この経緯から、「委員長」も「フォース長」か!と冗談めいていたら、そのまま一部から呼ばれてしまっています。決して私はジェダイではありません。
冒頭にもある通り、エンジニアタスクフォースの活動範囲は、「技術戦略」のみではなく、組織に広く関わり、かつ対外的な広報活動も含まれています。
呼称、名称は様々かと思いますが、これらを取り組んでおられる企業は少なくないかと思います。
本エントリーでは、こういった取り組みをされている企業各位や、課題意識をお持ちの技術組織各位との情報共有をかねてご紹介記事とさせていただければと思います。
決して、成功事例のご紹介やすべてを確立させたものではなく、現在も多くの課題に直面しながら取り組んでいる現在進行形であることが前提となります。
ご了承ください。
エンジニアタスクフォースの役割
エンジニアタスクフォースは、事業部や間接部門、経営など全機関に関わっています。
自身の視座として「技術軸」、視点はエンジニア視点から全社組織を見て、
技術的アプローチから課題を解決することをスタンスとしています。
エンジニアに関する環境や文化、制度のみを範囲として活動している訳ではなく、
『間接部門の業務の自動化を技術的アプローチから実装して、効率化をはかり、結果的にエンジニアの業務効率への影響を最小限に抑えつつ、組織内のプレゼンスを向上させる。』
といったアプローチも試みています。
この中で、エンジニアタスクフォースとして、「業務の基幹を抱え込む部門にならない」「エンジニアタスクフォースがタスクをこなすことで回る業務フローを作らない」ことを旨として活動することを心がけています。
つまり、課題を各部門から抽出し、これを最適化・自動化することで、
- システム運用先
- システムのオペレーション(所有)先
- データの管理先
を分類化し、業務の改善点と運用コスト、リスク管理を最適化して
各部門に渡すことを単体のプロジェクトのゴールに設定しています。
エンジニアタスクフォースで永久的に抱える業務は存在しないことを是とする形です。
課題抽出 → 最適化 → 返還(譲渡)
のサイクルを回すことで、常に新しい取り組みや課題の抽出を継続することが出来る設計です。
エンジニアタスクフォースの活動
エンジニアタスクフォースは、知識創造企業の実現を旨とし、ナレッジマネジメントを行っています。
SECIモデルに基づいたサイクルを形成するための、
- 環境整備
- システム化
- 人材の育成
- 内外広報活動
を範疇としています。
上記を実現させるために、情報(ナレッジ)が集積される環境と、それを引き出すシステム、そしてそれらを循環させる人材の育成が必要と考えており、
この情報の軸でつながるところであれば、
広報・人事などの領域と連携しながら活動を広げています。
ですので、新人技術研修から、社内勉強会の運営、昨日の投稿で @ysaotome から発表のあった、DevOps や ChatOps の整備、外部カンファレンスのスポンサーや、このブログ自体の運営、業務フローの自動化など対象と範囲が多岐にわたります。
集積される課題などは企業経営に直結するものから、現場の喫緊の課題などいずれも優先順位が高いものが多いです。
そのため、以下のような点を意識して目標やタスクを設定しています。
横断的な組織の活動の場合、得てして総花的な活動に陥りやすく、
複合的な問題に直面することで、いずれの活動も遅々として進まず、
未達に終わってしまうことがあるので、活動全体を通じた
- ターゲット
- オーナー
- スコープ
- メリット / デメリット
- 優先順位の基準(経営面か、R&Dか、人材育成か、コストダウンかなど)
を必ず意識し、優先順位の高い課題から集中的に取り組める環境を作るように心がけています。
最後に
今回は、簡単なご紹介で終わりたいと思いますが、
エンジニアタスクフォースの活動を通じて、社内外を問わず、職責・職能を問わず、
あらゆる面で今後も皆様と接する機会が増えてくると思います。
よりエンジニアが活躍できる環境を築き、
より技術を活用して事業成長につなげ、
より広めることで知識や人に触れる機会を増やし、
より利便性を高めることで業務負荷を軽減し、
あらゆる情報やナレッジを組織化した基盤を構築したうえで、
個の特性やスキルをいかんなく発揮できれば
強靭な組織が形成できるのではないかと考えています。
来年は、さらにステージを進めて、あらゆる取り組みを通じて、
皆さまに発信していければと思っております。
一方で、社内外を問わず、課題の共有や、助言、情報交換も積極的に行っていきたく思っています。
ぜひとも、交流を深めて参りたく思っておりますので、よろしくお願い致します!
皆さまにとっての 2017 年はいかがでしたでしょうか。
2018 年も、皆様にとって飛躍の年となりますようお祈りしております。
Wish you have a Merry Christmas and a Happy New Year.