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CROSS2017 にスポンサーしました

はじめに

はじめまして。プラットフォームSRE部でエンジニアをしている 北條(@Con_H)です。

本日は、先日開催された CROSS 2017 というカンファレンスにスポンサーさせていただきました。
私は CROSS 2017 の実行委員として運営にも参加しましたので、運営視点でのカンファレンスの感想やスポンサー活動の報告をしてみたいと思います。

CROSS 2017 とは?

エンジニアサポートCROSS2017

通算6回目となる「エンジニアサポートCROSS 2017」は、国内最大級のIT系勉強会です。

とあるように、CROSS 2017は沢山のエンジニアが参加する勉強会です。
セッションで取り扱われる技術分野はインフラからフロントエンドまで多岐にわたり、登壇者が単独で話すのではなく、複数人でのパネルディスカッション形式なのが特徴です。

第1回となる CROSS を当時のニフティ株式会社(現:富士通クラウドテクノロジーズ株式会社)のエンジニアが「エンジニアの新年会」をやりたい!ということで社長を説得して隣のビル(ベルサール新宿グランド)を貸しきってエンジニアを集めたのが始まりだそうです。

ちなみに、当社は CROSS にスポンサーとして協力しているだけでなく CROSS の企画・運営を行う「実行委員」に社員が業務として参加することを認め、運営面でも CROSS に協力してきました。
かくいう私もそういった制度を活用して CROSS の実行委員として活動しています。

運営として参加した感想など

実行委員会の話

CROSS実行委員会は主催であるJAIPAの助言のもと、会そのものの企画・運営すべてを行います。
実行委員は下記のリンクにあるように様々な業界のエンジニアが有志で集まり、活動しています。

スタッフ | エンジニアサポートCROSS2017

例年CROSSは年明けの1月や2月に開催されることが多かったのですが、 今年は会場が確保できずに年明けを大きく過ぎて9月となりました。
スケジュールは大きく延びた一方で進め方がまったくイメージできなくなり、 そもそもスケジュールが立てられずに準備がぜんぜん進まなかったり、 9月には多くのカンファレンスが開催されていてスポンサーが集まらなかったりといった困難が待ち受けていました。

カンファレンスあるあるかもしれませんが、直前に登壇者の方の都合がつかなくなって前日にセッションがポシャルという事もあったとか無かったとか。(ありました)

当日の話

当日は、生憎の曇天かと思いきや CROSS 開場を待っていたかのように青空が広がり、 海の上に浮かぶ大桟橋ホールは気持ちの良い日差しと風に包まれました。

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気持ちよい日差しの下、真ん中あたりで結婚式の撮影か何かをしていますね。
幸せ感が溢れていて心に刺さりますね。気を取り直してセッションの話をしていきます。

私は実行委員でしたが、スタッフ業務の合間を縫って下記2つのセッションに参加することができました。
CROSS 実行委員は、ちゃんと興味のあるセッションに参加することも大切な役割なのです。
セッションの感想など少し書いてみたいと思います。

  • モダンな情報システムのあり方 2017.cross-party.com

    モダンな情報システムはどうあるべきか!?
    という、社内システムが絶賛大変革中の弊社にとってもタイムリーなセッションでした。

    pairs を始め様々なサービスを運営する株式会社エウレカCTOの梶原 成親氏をセッションオーナーに、AWSに社内システムを全面移行する事で話題となった東急ハンズのIT部門であるハンズラボ社長の長谷川 秀樹氏と、大手SIerからGREEを経て現在クラウドワークスCIOを勤める大場 光一郎氏、
    AWSの国内最大パートナー クラウドパックを経て現在はクラウドネイティブ社長の齊藤 愼仁氏、ヤフー株式会社で入社以来社内システムの仕事を経験してきた高野 蓉功氏が、 現代の情報システムについて語り合うとても熱いセッションでした。
    社内システムSaaSが格好いいというお話や、東急ハンズAWSに全面移行する中で社内ユーザーとのやり取りのエピソードなど、 興味深い話題が満載でした。

  • 先達に聞くこれからのエンジニア像2017 2017.cross-party.com

    弊社から株式会社HAROIDに移籍してエンジニアリグマネージャを務める森藤大地氏が、 さくらインターネット株式会社の伊勢幸一氏、楽天株式会社のよしおかひろたか氏、思想家の及川卓也氏という 業界の超著名人・大先輩にエンジニアのこれからの生き方を問う、CROSS恒例となったセッションです。
    若者エンジニアはいろいろなリソースの中で何を大事にしていくべきか?や、もし30歳若返ったらどういった選択をするのか?などなど、我々駆け出しエンジニアにもとても参考になる話題が満載のセッションでした。
    中でも、機械学習ディープラーニングといった現在注目されている技術だけではなく、 コンピュータの動作原理やアルゴリズムや論理の基礎となる数学領域の勉強をしっかりしておきたいということを皆さんが口々に仰っていたのがとても印象的でした。

なお、この他にも CROSS2017 ではたくさんのセッションが行われました。
ほとんどすべてのセッションをライブ配信しており、YouTubeに記録として残してありますので、 是非下記のプログラムページからみなさんの興味のあるセッションの動画をご覧になってください!

2017.cross-party.com

CROSS を終えてみると、1日を通じて600名を超える方にご来場いただき、思い思いにセッションや他のエンジニアの方との交流を楽しんでいただけたのではないかと思います。

スポンサー内容と結果について

弊社はプラチナスポンサー枠で CROSS 2017 に出資し、下記の広報活動をさせていただきました。

  • スポンサーセッション公演
  • スポンサーブース出展

スポンサーセッションや弊社ブースの様子をご紹介したいと思います。

スポンサーセッション

CROSS では、例年大枠スポンサー様にセッション枠を提供しており、 弊社もその枠を利用して、弊社インフラエンジニアがニフティクラウドの表や裏を熱く語るセッションを公演しました。
おかげさまでセッションは大好評いただき、ニフティクラウドの中核を担うエンジニアの先輩方が ニフティクラウド誕生秘話や、リリースから現在に至るまでの運用の苦労や頑張って良くした話、 そしてこれからの未来のニフティクラウドについての話題など、ニフクラユーザーでなくとも必聴のセッションとなりました。

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弊社セッション登壇者

ニフクラにおける大規模インフラの運用の今と昔 (11:20- @A会場) | エンジニアサポートCROSS2017

上記リンクより、セッションの詳細や当日のライブ配信映像をご覧いただけます。
私もブログを書くに当たって YouTube で拝見しましたが、2003年ころのニフティ社でのサーバー数百台を数カ月泊まり込みでセットアップや VMware 導入直後の VM コピーマラソンの話は非常に大変そうで印象的でした。
ちなみに、動画の中でもちらりと話されていますが、CROSS 実行委員長の山口さんは CROSS を始めた張本人でありニフティクラウドを作った張本人でもあります。

スポンサーブース出展

スポンサーブースでは、弊社のIoTに関する取り組みである 「IoT デザインセンター」 の事例を紹介しました。
ライブやイベントで使うサイリウムをIoT化して、お客様とステージ上の演者がインタラクティブなやり取りを可能とするデバイスである「iichiko 棒」を使って来場者の方にアンケートを取るデモを体験してもらったり、同日にサンフランシスコで開催されたJ-POPサミットに出展した「-A-C-T-」というハイタッチやハグを検知して光で表現を加えるウェアラブルバイスのプロモーション動画を放映したりしていました。

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スポンサーブースの様子

こちらも多くの来場者の方に弊社の取り組みをアピールできたと思います。

最後に

実行委員として3年目2回目の CROSS では、会場取れない問題を始め準備段階で様々な障害を乗り越えて、600人を超える非常に多くの方々にご来場いただき控えめに言って大成功のうちに終えることが出来たと思います。

スポンサーとしては、たくさんのエンジニアに弊社の取り組みをご紹介できたのではないかと思っております。
ニフティクラウドの品質向上や運用自動化・機能向上だけでなく社内の仕事の進め方なども紹介できたので、大規模インフラ運用に興味があったり「俺/私の最つよなクラウドを作りたい!」という方、
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