この記事は 富士通クラウドテクノロジーズ Advent Calendar 2018 の23日目の記事です。 体調を崩してしまって記事の仕上げが大幅に遅れてしまいました。申し訳ありません。
22日目は @heriet さんの「 KnativeのコンポーネントとCRD 」という記事でした。 2019年に向けて抑えておきたい技術Knativeの概要を抑えた記事でしたね。
はじめに
仕事では、 ニフクラ における企画・設計・開発・運営を担当している @ysaotome です。 富士通クラウドテクノロジーズ Advent Calendar 2018に参加するにあたり、一昨年から継続している「モダンな開発・運用環境を導入するために奮闘した(している)話 2nd」がその後どうなったのか?という事、で、2018年現在の状況を書きたいとおもいます。
※昨年投稿した「モダンな開発・運用環境を導入するために奮闘した(している)話 2nd」を読まれてない方は、昨年記事もご参照ください。
2017年と2018年の比較
2018年はこれまで推進してきた「モダンな開発・運用環境の導入」の定着を感じた年でした。(まだまだ実現したい事は沢山ありますが)
プロジェクト立ち上げ時に、SlackチャンネルやGitLabプロジェクト、対応するBotを作る事が自然に行われる様になり、また、分報も多くの社員が取り入れる様になりました。
2018年一番人気(登録者が多い)分報は社長の分報で、社長が日々つぶやく内容にドキドキしていましたw
定着を感じた出来事としては、社内の情報システム担当者によるサポートチャンネルが誕生した事でした。
7月にオフィス移転 という一大イベントがありましたが、この環境導入が進んでいた事は、スムーズなオフィス移転の一翼を担ったと感じています。 関連して「社内情報システム担当者に対するよくある質問への回答(FAQ)」が一部Bot化され、サービス環境に止まらず、社内ICTに対するChatOps実践が始まった事にも感動しました。 この例に限らず各所でBot活用が本格化した年でもあったと思います。
数字でみる2017年との比較
いろんなツールを導入していますが、比較しやすいSlackとGitLabで昨年記事の状態との数値比較してみました。
Slack
2017
2018
- 利用者数:436名(社外利用者含む)
- チャンネル数:945チャンネル
- 流量:平均10000メッセージ/日
GitLab
2018年の特徴
昨年の記事 で、「定着・発展に向けて、社内外で活動を共有していきたい!」と書いていたのですが、幸いにも多くの方に興味を持って頂き、特に富士通や他富士通グループへの共有会をかなりの回数実施しました。これは、アドベントカレンダー1日目の @ichikk さんの記事 ニフクラの高品質クラウドへの取り組み でも言及して頂きましたが、「ニフクラの高品質クラウドへの取り組み」の多くの部分について「運用のコード化」や「ChatOps」が担っており、ニフクラの裏側を支える取り組みとして説明する機会を多く頂いたからです。
共有先も、現場の方から経営層の方まで多くの方に興味を持って頂きました。
現場の方は、具体的な導入・運用プロセスについて興味を頂き、経営層の方は、効果の部分について興味を頂いた様です。
- 共有会の資料例
現場の方は「運用ルール」に興味をも取れる方が多かったと思います。
「ChatOpsには興味を持っているが、どう導入したら良いかわからない」だったり「導入してみたが上手く運用が回らない」といった話をよく聞きしました。
各社前提条件が異なるので一概には言えないですが、FJCTが苦労した点や工夫した点を交えたディスカッションをよくしました。
- FJCTのSlackルール例
共有活動は社内への定着に役立っただけでなく、ここから商談へ発展する事もあり、2019年も引き続き実施していきたいと思っています。
まとめ
着実に社内に定着していく姿に、推進者としては嬉しく思っています。 一方、GitLab EEP導入やバックエンドのk8s基盤化など、2018年に計画しつつ実現出来なかった事も多くありました。
振り返って、昨年の記事を呼んでみると、2017年の事を 「激動の年」 と表現していましたが、2018年はオフィス移転もあり、引き続き激動の年であったと感じます。
活動としてはまだまだ道半ばですので、 32年目のベンチャー企業 ぐらいの精神で引き続き実施していきたいと思っています。
24日目は、 @tmtms さんによる「 WSL で Ubuntu デスクトップ環境を作ってみる 」 の話です。 オフィスのICT環境でLinux開発環境を作る話です。お楽しみに。