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FJCT エンジニアタスクフォース 2020 レポート

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みなさんこんにちは! FJCT の竹内です。
FJCT アドカレ 2020 の 12 日目は、毎年恒例となった弊社 ETF の活動について紹介させていただきます。

ETF とは?

FJCT エンジニアタスクフォース (以下 ETF) は、社内のさまざまな課題をエンジニアリングで解決すべくさまざまな活動を行っている、エンジニア労働組合的な組織です。

現在メインメンバーは 12 名程度で、後述の各種活動については数 10 名単位で社内のエンジニアが支援してくれています。

この記事では、2020 年に ETF が実施した具体的な活動内容を紹介します。
これまでの経緯・活動詳細については、2017 年2018 年2019 年 の記事も合わせてご参照ください。

2020 年コロナ禍における活動

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緊急事態宣言直後から5%以下の出社率となった社内

今年はご多分にもれず、弊社も コロナ感染拡大防止を目的としたテレワーク体制整備の必要性 にせまられた年でした。
ETF では、この全社的な課題に対して、特に環境改善や新人研修といった分野でさまざまな取り組みを行ってきました。
主な活動内容について、下記で順番にご紹介していきます。

コロナ禍に対応した環境の改善

コロナ感染拡大に際して真っ先に必要となったのは、快適なテレワーク環境の整備です。

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Slack / GitLab で進む開発・運用環境に Zoom も追加

元々、Slack / GitLab を中心にオンラインでのコミュニケーションが多い環境ではありましたが、特にテレワークでは、物理環境に比べてどうしてもコミュニケーションの品質が落ちてしまうため、いい感じに利用できるオンライン電話会議システムの導入が急務でした。
※音声会議システムは自体は導入済みだったのですが、使い勝手や品質に課題を感じていました。

弊社では Zoom を、 ETFと情シス部門が連携する形で、4/1 に Zoom 導入検討を開始しました。
セキュリティや第三者認証対応、認証認可などさまざまな検討ポイントにも迅速に対応し、わずか 2 週間程度で 4/16 に全社への本格的な Zoom 導入を実現することができました。

現在では、全社員が集うような大規模な会議から、各種定例・雑談部屋にいたるまで、幅広い用途で Zoom が利用されています。
また、後述しますが社外イベント・ウェビナー用途でも Zoom が積極的に活用されています。

下記が具体的な利用状況の統計となりますが、この数字からも FJCT 社内で Zoom がガンガン活用されているのが分かると思います。

2020/09/01~09/30における Zoom 利用状況:

  • 総会議開催件数: 4,591 件
  • 総会議開催時間: 1,7023 時間
  • ウェビナー開催数: 14 回

新人技術研修のリモート化

FJCT では数年前より ETF を中心に内製による新人技術研修を行ってきました。
今年は特にコロナ禍に対応し、前述の Zoom 導入をベースとした研修の完全リモート化を実現することができました。

カリキュラム自体はほぼ昨年と同様なのですが、ETF・育成担当者・講師役の社員が協力して事前に Zoom での研修を検証・リハーサルし、集合研修と同様の内容を新人に教えることができました。
なお今年は、研修の締めくくりとして実施した開発演習について、テレワークに関連した課題が多く、研修後もそのまま利用されつづけるツールもあったりして、なかなか興味深いトレーニングになったと思います。

開発演習の課題一覧:

  • リモート研修で受講者が終わったかどうかを確認するツール
  • 大人数の交流会でいい感じに各テーブルのメンバーを決めるツール
  • 社員がどこで働いているか可視化するツール
  • オンラインで雑談したい社員同士をマッチングするツール
  • GitLab MR のレビュー担当者を適切に割り振るツール
  • アプリケーション設定ファイルの内容を分かりやすくツール

完全リモートで新人技術研修を実施した振り返りとして、基本的な学習項目については外部の e-ラーニングシステムに委託してもよいのではないか?などの反省もあったので、来年度以降は外部サービスも利用する形での検討を開始しています。

社内外イベントのオンライン化対応

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ETF では社内・社外ともに技術系イベント開催の推進を行っています。

今年はコロナ禍に伴い、社内 LT 大会・社外勉強会サポートともに開催数こそ減少してしまいましたが、特に LT 大会については 7 月からはオンライン開催に切り替えたうえで、定期的に実施することができました。
(こちらでも全社導入された Zoom を活用しています。)

  • 社内 LT 大会
    • 2020/01/29(水) テーマ: 推し
    • 2020/07/22(水) テーマ: 読書 ★リモート開催
    • 2020/08/26(水) テーマ: GitLab ★リモート開催
    • 2020/10/28(水) テーマ: テレワーク ★リモート開催
  • 社外勉強会サポート (ニフクラウンジ)
    • 2020/01/15(水) kosen12s DDD勉強会
    • 2020/02/10(月) 第 4 回 Looking Glass 勉強会

また今年は、弊社のとみたまさひろが共著者として参加した「MySQL徹底入門 進化した8.0を実戦活用する!」が出版された年でもありました。
こちらの出版記念イベントについては、ニフクラミートアップを主体とした Zoom + YouTube Live のオンライン形式で行い、予約参加 171人 / 当日参加 100 名以上 と大盛況のうちに開催することができました。

blog.pfs.nifcloud.com

OSS 活動の推進

ETF では、弊社が提供しているパブリッククラウドサービスのニフクラをより便利にご利用いただくために、GitHub 上で SDK や各種ツールを OSS 公開する活動を推進しています。

今年は特に、従来はある程度まで各社員の裁量に任せて運用されていた OSS 公開のフローについて、社内的にしっかりとしたルールを制定する方向に働きかけ、試験的な導入を実施するところまで行うことができました。

これにより、以前にも増して社内のエンジニアが業務時間中に OSS への貢献を行いやすくなっています

またこのルールを試験導入してリリースされたのが、下記のニフクラ SDK for Go と Terraform のニフクラ対応になります。
特に Terraform のニフクラ対応については社内でも以前から要望されていたツールなので、各所で喜びの声が聞こえてきています。

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まとめ

以上、かなり端折った形ではありますが、2020 年の FJCT エンジニアタスクフォース活動についてご紹介しました。

コロナ時代の課題に Zoom 導入をベースとしたオンラインコミュニケーションで柔軟に対応しつつ、元々やろうとしていた施策についても大きな滞りなく実施することができたのが、よかった点だと思います。

FJCT エンジニアタスクフォースにご興味を持たれたエンジニア各位におかれましては、ぜひ採用情報のページもご参照ください。